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ムルデカ 17805
Merdeka 17805 (2001) Japan 123min.
Introduction 序盤アウトライン
1941年、米・英・中・蘭による経済的圧迫を受けた日本は存亡の危機を回避すべく米・英に宣戦布告、その太平洋戦争勃発の翌年3月1日、オランダ領東印度(インドネシア)ジャワ島への二万五千の兵力による進攻を開始した日本は、バンドンに司令部を置く蘭軍を幾度もの敗走に追い込んだ後、同月9日、蘭印軍無条件降伏の調印を取り付ける。その立役者となった南方戦線・第十六軍中尉・島崎は、東印度の青年有志を集っての青年道場の開設を立案、350年にも亘る欧州支配からの独立と自治を促すべく日夜指導に当たっていたが、やがて敗戦国となった日本軍指揮官として現地への駐留を余儀なくされる中、東印度を再び統治しようとする蘭・英軍と東印度国家の独立運動に身を投じるかつての教え子たちとの狭間で厳しい選択を迫られるーー
Various Note メモ
2000年8月3日のスマランを皮切りに、ジョグジャカルタ、マゲラン、ドリニー海岸などインドネシア各地での約2ヶ月に亘るロケを敢行、9月から突入したマゲラン(国軍施設が集まる町)での撮影では、地元スタッフのみならずジョグジャやスマランからも集められた160名の大工スタッフによって150メートルのメイン・ストリートを中心とする一万五千平方メートルにも及ぶ町並みのセットが新兵訓練所グラウンドに建造されている。当初は一ヶ月以上と云う工程での建設予定だったが、軍とのスケジュール調整が上手く行かず、僅か10日間と云う強行日程での作業だった。インドネシア映画界では未体験ゾーンとも云える未曾有の規模のセット建造を僅か10日間で完遂すると云うプランには誰もが仰天していたらしいが、そのストリートでの戦闘シーンを始めとする全ての戦闘シーンでは、日替わりで数百名、延べ五千名もの国軍兵士が撮影に参加、何気なく見てしまえば当たり前のようにも思えるあのリアリズムは、即席のエキストラによるものではなかったのである。
PETA「ペタ」=祖国防衛義勇軍(太平洋戦争終結後、対オランダ独立戦争を戦う主体となった組織。現在のインドネシア国軍の母体)が結成される模様は劇中でも登場しているが、そのペタとは、オランダ軍を降伏させた後に日本軍が創設した部隊で、独立を目指すインドネシア人民が参加する中、後の初代大統領スカルノも参加している。
インドネシア語で独立を意味する「ムルデカ」と云うタイトルだが、続く「17805」と云う数字は、その初代大統領スカルノと副大統領ハッタが、日本への感謝を表しインドネシア独立宣言文に日本の皇紀「2605年(西暦1945年)8月17日」で年号を書き入れ署名したもの。日・月・年の順に並べたその5桁の数字は、独立を宣言した日として、現在もインドネシア国民に記憶されていると云う。また、2000年に発行された新十万ルピア紙幣にも2605年の表記がある。
敗戦国の将校でありながらインドネシア人に武器を供給した事で連行される島崎中尉(山田純大)を救出するシーン(70名のオランダ軍と20名の独立軍の戦い)は、中部ジャワ北側に位置する商業都市スマランのラワン・セウ(千の扉)と云う元駅舎で行われた撮影だが、独立戦争当時、数多くの日本人の血が流されたと云うその現場での撮影に際しては、関係者全員による献花と黙祷が捧げられている。
強行日程での撮影を遂行する中、否が応でもヒートアップするモチベーションが感じられる映像だが、そんな中にあっても努めて抑制されていたように思える藤監督の演出とキャストの熱演が心地良いバランスだった。ただ何より、その劇場長編としての面白さも然る事ながら、真実だったと云うその史実に圧倒される。敗戦国の兵として行き場も失い、潮流に翻弄されるがままでの状況だったなどと切り捨てる事など出来ようはずもないと云った所。
作品の印象としてまず筆頭に挙げられるのは、島崎中尉を演じる山田さんの鬼気迫る熱演。無条件降伏を勧告すべくオランダ軍司令部に乗り込む島崎中尉だが、後の無条件降伏調印のターニングポイントとして描かれるこのシークエンスは、その歴史的偉業とも云える史実の重みと山田さんのド迫力のパフォーマンスが相容れる形で昇華する最大の見せ場。中学・高校とハワイに留学した後、ハワイ大から加州ペパーダイン大に編入・卒業と云う何気にハイカラな学歴とは異なる無骨なイメージを炸裂させる山田さんだが、個人的には、杉良太郎さんを父親に持つ二世俳優と云ったキャリアしか知らなかったもので、ここでの怪気炎上げるパフォーマンスにはとにかく驚かされた。国吉さんによるスコアも非常に美しい。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
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監督
Directed by
藤 由紀夫 想い出を売る店(助監督)
サンクチュアリ
製作
Produced by
浅野勝昭 プライド 運命の瞬間
プロデューサー
Producers
藤井浩明 ビルマの竪琴
映画女優
竹取物語
福島聡司 オーディション
OUT
笑う蛙
脚本
Written by
石松愛弘 黒の試走車
ある殺し屋
夕ばえ作戦 (tv)
横溝正史シリーズ 獄門島 (tv)
撮影監督 高間賢治 12人の優しい日本人
サンクチュアリ
ホテル・ハイビスカス
撮影
Cinematography by
戸澤潤一 ガメラ 大怪獣空中決戦
ガメラ2 レギオン襲来
英二
美術
Production Design by
中澤克己 学校の怪談
OUT
嗤う伊右衛門
編集
Edited by
川島章正 ヌードの夜
GONIN
OUT
特殊効果
Special Effetcs by
岸浦秀一 仄暗い水の底から
予言
輪廻
視覚効果
Visual Effects by
橋本満明 仄暗い水の底から
魔界転生 (2003)
予言
アクション監督 斉藤英雄 CAT'S EYE キャッツ・アイ
うしろの百太郎 (tv)
音楽
Music by
国吉良一 幕末純情伝
鉄道員(ぽっぽや)
ホタル
音楽プロデューサー 石川 光 時をかける少女 (1983)
麻雀放浪記
メイン・テーマ
声の出演
Cast
配役
Plays
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