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Io non ho paura
ぼくは怖くない (2003)  Italy / Spain / UK 108min.
Introduction 序盤アウトライン
1978年、南イタリア。猛暑が続く夏のある日、僅か5軒の集落に暮らす10歳の少年ミケーレは、住居からは程遠い廃屋の穴倉の中で鎖に繋がれた少年を発見する。衰弱した様子の少年が気掛かりなミケーレは、恐怖心を抱きながらも何度も穴倉へ足を運ぶようになっていたが、そんなある頃、自宅に集う両親を含む大人たちの会話を盗み聞きしてしまったミケーレは、穴倉の少年に纏わる恐るべき真実を知ってしまうーー
Various Note メモ
南北格差を背景にする営利誘拐事件を、その渦中で奔走する少年の目線で情緒豊かに綴る作品。シナリオの下敷きとなったニッコーロ・アンマニーティの原作は、ミラノの少年が南部の犯人に誘拐された現実の誘拐事件を基に執筆されたイタリア文学賞の受賞作品。監督は「ニルヴァーナ」のガブリエレ・サルヴァトレス。「マラケシュ・エクスプレス」や「エーゲ海の天使」など手掛ける題材も毎回違うサルヴァトレスだが、全体像を見据えての隙のない演出と全てのカットに息吹を与える映像はここでも貫徹。03年度のベルリン国際「金熊賞」を始め各賞14部門でノミネート。

以下、完全ネタバレ。未鑑賞の方はご留意下さい。
小学5年生にして営利誘拐の渦中に引きずり込まれる主人公を描く超シリアスな物語だが、飽くまでその情景は等身大の感性が投影された少年の視点で描かれたもの。バッタやカマキリ、蛇や蟻を捉えるカットなど大人にとってはどうでも良いものだが、10歳の少年主人公の目には常に斬新に映るもの。そんな少年の視点を貫くノスタルジックな映像には当たり前のように引き込まれてしまう。主人公のミケーレは、誰もが迎える大人の現実を目の当たりにする局面を、僅か10歳でのシビアな状況下で迎えてしまうと云う哀れな少年。そんなミケーレの一挙手一投足にも甘んじて同化させられてしまう映像だった。正しくコンセプトを貫徹する完璧な演出。
ただ、その一方、シナリオの構成にはやや不満な点も。捜査当局のヘリが突如飛来する終盤などは、約一名を除く犯人一味の誰もが弱腰になっていた事が強調されていた事を考慮すれば、司法取引を算段する何者かのタレ込みだったと考えれば良い所。問題は、貧乏くじを引いたミケーレのオヤジに発砲させるクライマックス。フィリッポに代わり豚小屋の穴倉に潜むミケーレは、父親の登場に安心した事で飛び出して来てしまう訳だが、フィリッポだと思ったから発砲したと語るミケーレのオヤジの姿は正に救いようのないもの。殺人未遂+致傷と云うあまりに重い罪も然る事ながら、大人への階段を登る過程で一皮むけましたなどでは済まされぬミケーレの心の傷が気になって仕方がない。あのブラジルから来た悪漢オヤジ(サルヴァトレス作品常連のディエゴ・アバタントゥオーノ)だけを悪者に仕立て上げるクライマックスでも良かったと思うのだが。ミケーレに銃を向ける悪漢オヤジをミケーレの父親が救出、捜索隊のヘリが到着して一件落着。こんなクライマックスでも充分だったはず。父親が営利誘拐に加担していたと云う事実だけでも10歳のミケーレにとっては充分ヘビーだったのだから。
ペポ・スケルマン(シェルマン?シャーマン?正しい読みは不明。)とエツィオ・ボッソによるスコアは極めて秀逸。演奏は、トリノ弦楽四重奏。劇中とエンドクレジットで挿入される"14 Danze Diatoniche per Bambini"は、ノスタルジックなシナリオにリンクする名曲中の名曲。ソロは、1stヴァイオリンのジャコモ・アガッツィーニ。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ガブリエレ・サルヴァトレス
Gabriele Salvatores
マラケシュ・エクスプレス Marrakech express
エーゲ海の天使 Mediterraneo
ニルヴァーナ Nirvana
製作
Produced by
マルコ・キメンツ
Marco Chimenz
炎の戦線 エル・アラメイン El Alamein
永遠のマリア・カラス Callas Forever
赤いアモーレ Non ti muovere
JIGSAW ジグソー(未) Occhi di cristallo
13歳の夏に僕は生まれた
 Quando sei nato non puoi più nasconderti
ジョヴァンニ・スタビリーニ
Giovanni Stabilini
リカルド・トッツィ
Riccardo Tozzi
マウリツィオ・トッティ
Maurizio Totti
ニルヴァーナ Nirvana
原作
Based on the novel by
ニッコーロ・アンマニーティ
Niccolo Ammaniti
* 脚本も兼任
脚本
Screenplay by
ニッコーロ・アンマニーティ
Niccolo Ammaniti
モニカ・ベルッチ ジュリア(未) L'ultimo capodanno
フランチェスカ・マルチアーノ
Francesca Marciano
Perdiamoci di vista! (1994)
La mia generazione (1996)
L'amore è eterno finché dura (2004)
撮影
Cinematography by
イターロ・ペットリッチョーネ
Italo Petriccione
マラケシュ・エクスプレス Marrakech express
エーゲ海の天使 Mediterraneo
ニルヴァーナ Nirvana
編集
Edited by
マッシモ・フィオッキ
Massimo Fiocchi
ニルヴァーナ Nirvana
人生は、奇跡の詩 La Tigre e la neve
美術
Production Design by
ジャンカルロ・バジーリ
Giancarlo Basili
ゼダー 死霊の復活祭(未) Zeder
ニルヴァーナ Nirvana
ぼくの瞳の光 Luce dei miei occhi
13歳の夏に僕は生まれた
 Quando sei nato non puoi più nasconderti
衣装デザイン
Costume Design by
パトリツィア・ケリコーニ
Patrizia Chericoni
ニルヴァーナ Nirvana
デス・サイト Il Cartaio
フロレンス・エミール
Florence Emir
音楽
Music by
エツィオ・ボッソ
Ezio Bosso
Qui non è il paradiso (2000)
Ribelli per caso (2001)
Rosso come il cielo (2005)
Quo Vadis, Baby? (2005)
ペポ・スケルマン
Pepo Scherman
 
挿入曲
Various Music
14 Danze Diatoniche per Bambini
Performed by Quartetto D'archi di Torino
Giacomo Agazzini (1st Violin / Solista)
Umberto Fantini (2nd Violin)
Andrea Repetto (Viola)
Manuel Zigante (Violoncello)

Che gellda manina "da la Boheme" - (G.Puccini/Illica/Giocosa)
Parole parole - Mina
Se Telefonando - Mina
Lugano Addio - Ivan Graziani
Liu - Alunni del Sole
出演
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
ジョゼッペ・クリスティアーノ
Giuseppe Cristiano
Michele Bagnomaria (1999)
マッティーア・ディ・ピエッロ
Mattia Di Pierro
Filippo  
アドリアーナ・コンセルヴァ
Adriana Conserva
Barbara  
ファビオ・テッタ
Fabio Tetta
Teschio  
ジュリア・マットゥーロ
Giulia Matturo
Maria  
ステファーノ・ビアーゼ
Stefano Biase
Salvatore  
ファビオ・アントナッチ
Fabio Antonacci
Remo  
アイタナ・サンチェス=ギヨン
Aitana Sánchez-Gijón
Anna 電話でアモーレ Boca a boca
雲の中で散歩 A Walk in the Clouds
ラブ・ウォーク・イン(未) Love Walked In
裸のマハ Volavérunt
マシニスト El Maquinista
ディーノ・アッブレッシャ
Dino Abbrescia
Pino Bell'Epoker (2003)
Ora e per sempre (2004)
Se devo essere sincera (2004)
ジョルジョ・カレッチア
Giorgio Careccia
Felice Le duattro porte del deserto (2004)
Un Anno a primavera (2005) (tv)
Romanzo criminale (2005)
アントネラ・ステファヌッチ
Antonella Stefanucci
Assunta Lontano in fondo agli occhi (2000)
Animali che attraversano la strada (2000)
Fuoco su di me (2006)
リッカルド・ジィンナ
Riccardo Zinna
Pietro 親愛なる日記 Caro diario
ニルヴァーナ Nirvana
ぼくの瞳の光 Luce dei miei occhi
ミケーレ・ヴァスカ
Michele Vasca
Candela  
スージー・サンチェス
Susi Sánchez
(as Susy Sánchez)
Filippo's mother 女王フアナ 女王フアナ
靴に恋して Piedras
carmen.カルメン Carmen
ディエゴ・アバタントゥオーノ
Diego Abatantuono
Sergio マラケシュ・エクスプレス Marrakech express
エーゲ海の天使 Mediterraneo
ニルヴァーナ Nirvana
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