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Tootsie
トッツィー (1982) USA 119min.
Introduction 序盤アウトライン
アクターズ・クラスの指導者を務める俳優のマイケル・ドーシーは、高いポテンシャルを持ち合わせながらもトラブルメイカーとしての先立つ評判の為に、そのオファーも枯渇状態が続いていた。ある日、教え子のサンディが受けると云う昼メロのオーディション会場へ同行したマイケルは、タフな配役には不適格と云う理由で落選したサンディの姿を目の当たりにした事から、あるアイディアが閃いてしまう。その翌日、何と、女装姿で自らオーディション会場へ足を運んだマイケルは、その開き直ったスタンスによって見事に主役の座を獲得、誰からも疑われる事なく女優ドロシー・マイケルズとしてお茶の間デビューする事になってしまうのだがーー
Various Note メモ
当初の"Would I Lie to You?"と云うワーキング・タイトルは、ダスティン・ホフマンの母親が飼う愛犬の名前から「トッツィー」に変更されているが、実は、そのホフマンの母親の姿を本編中で確認出来る。女優としてデビューするマイケルがテレビ局への初出勤となるその朝を捉えた32分台に登場するカット、ホフマンを叩き起こす目覚まし時計の左側に見える写真の被写体としてホフマンのお母さんが登場している。
マイケルのルームメイトとして登場するビル・マーレイだが、このダスティン・ホフマンによるマーレイの推薦には監督のポラックは否定的だったらしい。ブレークする以前だったとは云え、主演級の存在感をも持ち合わせるマーレイに懸念を示したものだとも考えられるが、意を決してドロシーに迫ろうとするジョージ・ゲインズとも絡むジェフと云う重要なキャラクターだった事を考慮すれば、マーレイの抜擢は正解だったようにも思える。四面楚歌の状況に四苦八苦するホフマンのキャラクターに対して、シニカルな表情に終始するマーレイと云うコントラストは正に絶妙。寝起きのマーレイがホフマンを母親と間違えるカットや、正体をぶちまけたマイケルが映し出されるテレビ画面を見て浮かべるマーレイの表情にはつい笑わされるが、これらを含むマーレイが披露する全ての台詞はアドリブだったらしい。オープニングではマーレイの名前はクレジットされていないが、これは「ボールズ・ボールズ」や「ミートボール」の路線と混同される事を憂慮する形での処置だったと云う。
ドリス・ベラック演じる女性プロデューサーのアシスタントとして登場するエレン・フォーリーは、台詞もなくブースの中では壁面に張り付いたままと云ったカットのみでの登場だが、その彼女の本業はと云えば、R&Bのブルー・オイスター・カルト、HRやHMのミートローフ、パンクやR&Rのクラッシュ、R&RやR&Bのイアン・ハンター、そして、あらゆるジャンルでポテンシャルを発揮するジョー・ジャクソンと云ったビッグネームと共演する著名なシンガー。当初は、スクリプトにも然るべき台詞が用意されていたが、実は、撮影直前でのレコーディングの際、フォーリーが声を痛めてしまった為に、台詞なしになってしまったものだった。ちなみに、彼女は、本作の後にも「キング・オブ・コメディ」「危険な情事」「ランダム・ハーツ」と云ったメジャー作品で女優としてのキャリアを積み上げている。
とにかく笑える。ダイアローグも文句なし。「如何なる真実でも嘘をつかれるよりはマシだ」と豪語しながらも余りのショックに絶叫してしまうテリー・ガー、複雑な胸中を露にしながらも「今度は確かめたよ」と呟くチャールズ・ダーニング、「ジェフはご存知か?」と何処までもピント外れのジョージ・ゲインズ、生放送での未曾有の不祥事に然るべく窮地を迎えようとする状況なども他所に、ナルシズムによって胸をなで下ろしてしまうと云うダブニー・コールマンなど、全てのキャラクターが絶対的な存在感。小声では止まらぬタクシーに地声で叫ぶホフマン、ライヴ収録となった撮影現場で、倒れていたラングをホフマンが既に抱き起こしているにも拘らず、状況を把握せずに「抱き起こしなさい」と云う台本を棒読みしてしまうジョージ・ゲインズ等々、正に、爆笑カットもつるべ打ちと云った状態。
その正体を打ち明ければ、取り返しのつかない状況にも発展すると懸念する為に、愛するジュリー(ジェシカ・ラング)にも恋心を告白出来ないマイケル(ダスティン・ホフマン)と云うモチーフだが、その愛する女性にも正体を打ち明けられず苦悩すると云うコントラストは、スーパーマンやスパイダーマンのそれにも似たシリアスなもの。コミカルなだけではなく、クライマックスへの緊張感も高まる絶妙な仕上がりを見せている。クライマックスのスタジオから爽やかなエンディングにかけての一連のシークエンスは、情緒豊かなダイアローグや粋な演技など、その全てが強烈なインパクト。既に数十回は観ている作品だが、個人的には10点満点でも11点付けたい所。他愛もない話だが、82年の米アカデミー最優秀作品賞を「ガンジー」に持って行かれた時は、本当に悔しかった。
「ソープ・アート」と形容されるドロシー・マイケルズの引き合いに出される形で、ポップ・アート界の大物アンディ・ウォーホールも登場。"People Weekly"誌の表紙をドロシーと共に飾ると云う数カットで確認出来る。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
シドニー・ポラック
Sydney Pollack
追憶 The Way We Were
ザ・ヤクザ The Yakuza
コンドル Three Days of the Condor
ボビー・ディアフィールド Bobby Deerfield
スクープ・悪意の不在 Absence of Malice
製作
Produced by
シドニー・ポラック
Sydney Pollack
* 監督も兼任
ディック・リチャーズ
Dick Richards
男の出発 The Culpepper Cattle Co.
さらば愛しき女よ Farewell, My Lovely
ロナルド・L.シュワリー
Ronald L. Schwary
普通の人々 Ordinary People
スクープ・悪意の不在 Absence of Malice
製作総指揮
Executive Producer
チャールズ・エヴァンス
Charles Evans
モンキー・シャイン Monkey Shines
ショーガール Showgirls
原案
Story by
ドン・マクガイア
Don McGuire
* 脚本も兼任
ラリー・ゲルバート
Larry Gelbart
脚本
Screenplay by
ドン・マクガイア
Don McGuire
底抜け最大のショウ 3 Ring Circus
日本人の勲章 Bad Day at Black Rock
ラリー・ゲルバート
Larry Gelbart
ブルックリン物語 Movie Movie
ネイバーズ Neighbors
マレー・シスガル
Murray Schisgal
The Tiger Makes Out
Sunday Father
エレイン・メイ
Elaine May
天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait
レッズ Reds
バリー・レヴィンソン
Barry Levinson
ジャスティス ...And Justice for All
ダイナー Diner
撮影
Cinematography by
オーウェン・ロイツマン
Owen Roizman
フレンチ・コネクション The French Connection
エクソシスト The Exorcist
サブウェイ・パニック
 The Taking of Pelham One Two Three
編集
Edited by
フレドリック・スタインカンプ
Fredric Steinkamp
いちご白書 The Strawberry Statement
ボビー・ディアフィールド Bobby Deerfield
ウィリアム・スタインカンプ
William Steinkamp
マルホランド・ラン 王者の道 King of the Mountain
カリブの熱い夜 Against All Odds
美術
Production Design by
ピーター・S.ラーキン
Peter S. Larkin
ネイバーズ Neighbors
ナイトホークス Nighthawks
衣装デザイン
Costume Design by
ルース・モーレイ
Ruth Morley
タクシー・ドライバー Taxi Driver
アニー・ホール Annie Hall
音楽
Music by
デイヴ・グルーシン
Dave Grusin
コンドル Three Days of the Condor
天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait
スクープ・悪意の不在 Absence of Malice
挿入曲
Various Music
It Might Be You - Stephen Bishop
Tootsie - Stephen Bishop
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
ダスティン・ホフマン
Dustin Hoffman
Michael Dorsey
Dorothy Michaels
パピヨン Papillon
大統領の陰謀 All the President's Men
クレイマー、クレイマー Kramer vs. Kramer
ジェシカ・ラング
Jessica Lange
Julie Nichols キングコング King Kong
オール・ザット・ジャズ All That Jazz
郵便配達は二度ベルを鳴らす
 The Postman Always Rings Twice
テリー・ガー
Teri Garr
Sandy Lester ワン・フロム・ザ・ハート One from the Heart
マジック・ボーイ The Escape Artist
ダブニー・コールマン
Dabney Coleman
Ron Carlisle 9時から5時まで Nine to Five
黄昏 On Golden Pond
チャールズ・ダーニング
Charles Durning
Les Nichols 狼たちの午後 Dog Day Afternoon
合衆国最後の日 Twilight's Last Gleaming
ビル・マーレイ
Bill Murray
Jeff Slater ボールズ・ボールズ Caddyshack
パラダイス・アーミー Stripes
ジョージ・ゲインズ
George Gaynes
John Van Horn メル・ブルックスの大脱走 To Be or Not to Be
ポリスアカデミー Police Academy
ジーナ・デイヴィス
Geena Davis
April Page * 銀幕デビュー
ザ・フライ The Fly
テルマ&ルイーズ Thelma & Louise
ドリス・ベラック
Doris Belack
Rita Marshall ブラック・マーブル(未) The Black Marble
ハンキー・パンキー Hanky Panky
エレン・フォーリー
Ellen Foley
Jacqui ヘアー Hair
キング・オブ・コメディ The King of Comedy
ピーター・ガット
Peter Gatto
Rick Love of Life (tv)
The Doctors (tv)
リン・シグペン
Lynne Thigpen
Jo ゴッドスペル Godspell
ウォリアーズ The Warriors
デブラ・ムーニー
Debra Mooney
Mrs. Mallory 第2章 Chapter Two
いまを生きる Dead Poets Society
ロナルド・L.シュワリー
Ronald L. Schwary
Phil Weintraub * 製作も兼任
シドニー・ポラック
Sydney Pollack
George Fields * 監督も兼任
マレー・シスガル
Murray Schisgal
Party Guest * 脚本も兼任
アンディ・ウォーホール
Andy Warhol
Himself
(uncredited)
* ポップ・アート界の大物/カメオ出演
チェルシー・ガールズ Chelsea Girls
フレッシュ Flesh (producer)
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