Return To Top
Speed
スピード (1994) USA 116min.
Introduction 序盤アウトライン
ロサンゼルス。高層ビルで爆破事件が発生、エレベーターの搭乗者たちが宙づり状態で閉じ込められてしまう。要求に応じなければケーブルを爆破し乗客を皆殺しにすると云う爆破犯人からの脅迫電話を受けたロス警察SWATのジャックは、辛くも全員の救出に成功しながらも、爆破犯のハワードを取り逃がしてしまう。その数日後、ジャックへの復讐心に駆られる爆破犯のハワードが、満を持してのテロ行為に打って出る。それは、市街を走行する1台の路線バスに爆弾をセット、そのスピードが時速80キロ以下に落ちると爆発を誘発すると云う前代未聞の凶悪な罠だったーー
Various Note メモ
脚本を執筆していた段階では、ジャックにジェフ・ブリッジス、アニーには、シリアスなジャックとは好対照を成すキャラクターとして、後の98年「エドtv」に出演するコメディエンヌの印象も強いエレン・デジュネレスを擁すると云う構想だった。やがて、実際にシナリオが完成した段階では、スティーブン・ボルドウィン、ウィリアム・ボルドウィン、ジョニー・デップ、ブルース・ウィリス、トム・クルーズ、トム・ハンクスと云った面々に出されていたと云うジャックのオファーだが、最終的にはキアヌ・リーヴスに決定している。また、デジュネレスやハル・ベリーの辞退を経たと云うアニーの役は、サンドラ・ブロックに決定している。
執筆の段階では、ジャックの同僚であるハリーが犯人として描かれていたシナリオだが、SWAT隊員のハリーが実は発狂した真犯人だったと云うモチーフではインパクトもやや弱いと云う事、更に、偏執的な犯人役には充分な存在感だったはずのエド・ハリスの辞退を経て善玉のジェフ・ダニエルズがハリー役のサインをしたと云う事で、犠牲になるSWAT隊員ハリーと犯人のハワードと云うそれぞれの別キャラクターとして描かれる事になったらしい。
フリーウェイ走行シークエンスで登場する鳥は、CG効果で合成されたものだった。また、それぞれのシークエンスで使用する為に用意されたバスは全部で12台にも上り、2台は爆破のシーン、1台はフリーウェイをジャンプするシーン、1台は走行シーン、そして1台はバスの下部にジャックが潜り込むシーン、その他と云った具合で、それぞれの用途で使用されていた。
バスの走行シークエンスは、ロサンゼルスの高速道路105号線が公に開通される以前に行われた撮影だった。バスのジャンプシーンは2度行われたが、実は、一度目の着地から成功していたらしい。あの道路の途切れている部分、実際には途切れていなかったもので、デジタル効果で消去されていたものだった。
地下鉄の激突シークエンスで使用されたものは1/8スケールのミニチュアセットだったもので、アン・リーが後の97年に撮る「アイス・ストーム」でも同じセットが使用されている。
その当初、バスが旋回するシーンは、野茂の所属していたドジャース・スタジアムの駐車場で行われると云うプランだったが、ドジャース側から拒絶されている。
脚本を担当したグラハム・ヨストは、85年に映画化された「暴走機関車」からアイディアを得ていたもので、まだ「暴走機関車」が原案の段階だった頃に父親からそのアイディアを聞かされていたと云う。そして、多くの市民が危険に曝されると云う設定に変更するため、その乗り物を機関車からバスに変更したヨストは、爆発のデッドラインとなるスピードを20マイルとやや低速に設定していたが、最終的には50マイルに変更、その背景には、そのアイディアを聞かせた知人からのポジティヴな意見が決め手になったものだと云う。
実は、クライマックスとなる地下鉄シークエンスの撮影を目前にして製作資金も底を付いていた為に、最初のプレヴュー試写会の際には、何と、地下鉄のシークエンスについては、ストーリーボードで説明されていたらしい。しかし、それでもオーディエンスからの大歓迎を受けた事で製作資金の再調達も果たされ、ようやく完成まで漕ぎ付いていたものだった。
東映マンガ祭りではないが、これは3本立てのサスペンスアクション祭りと云った所。その当初は、ジャックの同僚ハリーが犯人となるシナリオだったらしいが、実際に観ての通り、犯人と同僚と云う形に分けて正解だったと思われる。何故ならば、ホッパー演じるハロルドが抜群の存在感だった事、また、ハリーの殉職と云うモチーフによってジャックのモチベーションにも拍車が掛かると云うドラマチックな展開になっているからである。ただ、ハリーの配役については、今でこそジェフ・ダニエルズでも充分と云った印象なのだが、当時を想定すれば、ジェームズ・ベルーシやダン・エイクロイドと云ったSNL系の愛嬌もある大衆派を起用していれば、更に絶大な効果がもたらされていたような気もする所。
メディアの大ヒットを受ける形となった95年度の「MTVムービー・アワード」では、さまざまな受賞も果しながらも、前年度のメジャーな各映画賞などは「音響賞」と云った部門での受賞に止まった本作だが、この完成度を目の当たりにすれば、キアヌ・リーヴスやサンドラ・ブロックをスターダムに押し上げた事にも頷けると云った所。「ナイルの宝石」「ダイ・ハード」「レッド・オクトーバーを追え!」「氷の微笑」と云った超メジャー作品の撮影を手掛けてきたヤン・デ・ボンの初メガホンとなった作品だが、海千山千のカメラ職人の経験とスキルが凝縮されたこの作品、監督デビュー作とは思えない。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ヤン・デ・ボン
Jan de Bont
ダイ・ハード Die Hard (Cinematographer)
氷の微笑 Basic Instinct (Cinematographer)
ツイスター Twister
ホーンティング The Haunting
製作
Produced by
マーク・ゴードン
Mark Gordon
赤い殺意 Traces of Red
スウィング・キッズ Swing Kids
製作総指揮
Executive Producers
イアン・ブライス
Ian Bryce
プライベート・ライアン Saving Private Ryan
スパイダーマン Spider-Man
脚本
Written by
グレアム・ヨスト
Graham Yost
ブロークン・アロー Broken Arrow
ミッション・トゥ・マーズ Mission to Mars
撮影
Cinematography by
アンジェイ・バートコウィアク
Andrzej Bartkowiak
評決 The Verdict
愛と追憶の日々 Terms of Endearment
フォーリング・ダウン Falling Down
編集
Edited by
ジョン・ライト
John Wright
コンボイ Convoy
ダイ・ハード3 Die Hard: With a Vengeance
美術
Production Design by
ジャクソン・デ・ゴヴィア
Jackson De Govia
ダイ・ハード Die Hard
天使にラブ・ソングを Sister Act
視覚効果
Visual effects spvr
ボイド・シャーミス
Boyd Shermis
バットマン・フォーエヴァー Batman Forever
フェイス/オフ Face/Off
衣装デザイン
Costume Design
エレン・マイロニック
Ellen Mirojnick
ジェイコブス・ラダー Jacob's Ladder
氷の微笑 Basic Instinct
音楽
Music by
マーク・マンシーナ
Mark Mancina
フェア・ゲーム Fair Game
マネートレイン Money Train
挿入曲
Various Music
Speed - Billy Idol
A Million Miles Away - Plimsouls
Soul Deep - Gin Blossoms
Let's Go For a Ride - Cracker
Go Outside and Drive - Blues Traveler
Crash - Ric Ocasek
Rescue Me - Pat Benatar
Hard Road - Rod Stewart
Cot - CARNIVAL STRIPPERS
Cars ('93 SPRINT) - Gary Numan
Like a Mortorway - Saint Etienne
Mr. Speed - Kiss
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
キアヌ・リーヴス
Keanu Reeves
Officer
Jack Traven
マイ・プライベート・アイダホ My Own Private Idaho
ドラキュラ Dracula
から騒ぎ Much Ado About Nothing
デニス・ホッパー
Dennis Hopper
Howard Payne イージー・ライダー Easy Rider
トゥルー・ロマンス True Romance
逃げる天使 Chasers
サンドラ・ブロック
Sandra Bullock
Annie Porter デモリションマン Demolition Man
失踪 The Vanishing
ジョー・モートン
Joe Morton
Lt. Herb
'Mac' McMahon
ターミネーター2 Terminator 2: Judgment Day
フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白 Forever Young
ジェフ・ダニエルズ
Jeff Daniels
Det. Harold
'Harry' Temple
アラクノフォビア Arachnophobia
夢の降る街 The Butcher's Wife
アラン・ラック
Alan Ruck
Stephens ハートビートで追いかけて Three for the Road
3人の逃亡者 Three Fugitives
グレン・プラマー
Glenn Plummer
Maurice,
Jaguar Owner
サウス・セントラル South Central
スネーク・アイズ Dangerous Game
リチャード・ラインバック
Richard Lineback
Norwood ジャック・サマースビー Sommersby
ナチュラル・ボーン・キラーズ Natural Born Killers
ベス・グラント
Beth Grant
Helen レインマン Rain Man
ホワイト・サンズ White Sands
ホーソーン・ジェームズ
Hawthorne James
Sam カラーパープル The Color Purple
ドアーズ The Doors
カルロス・カラスコ
Carlos Carrasco
Ortiz フィッシャー・キング The Fisher King
ブラッド・イン ブラッド・アウト Bound by Honor
邦題タイトル一覧 Domestic Title List
原題タイトル一覧 Original Title List
製作年度別一覧 Production Year's List
キーワード別一覧 Various Categories
リンクのページ Excellent Links
サイト掲示板 bbs
管理人の部屋 Webmaster
更新履歴 Update - Blog

作品のチラシ画像 Here's Flyer Images
現時点で入手が可能な
作品の関連アイテム
トップページへ Go To The Top Page 邦題リストへ Go To The Domestic Title List 原題リストへ Go To The Original Title List 製作年度別リストへ Go To The Production Year's List キ-ワード別一覧へ Go To The Various Categories
Copyright Flyer's Nostalgia - Authored by clockrestorange
All trademarks and copyrights on this page are owned by their respective owners.