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Cloverfield
クローバーフィールド HAKAISHA (2008) USA 85 min.
Introduction 序盤アウトライン
マンハッタン。高層アパートの一室で送別パーティーが行われる中、突如、謎の轟音が響き渡る。事体も把握できぬまま惨禍の街並みに飲み込まれた一同は、狂乱する市民と共に一目散に逃げ惑うが、間もなくして高層ビルも崩れ落ちる中、やがて目の当たりにしたのは想像を絶する光景だったーー
Various Note メモ
ネタを封印する新機軸のプロモーションが話題を呼んだ1本だが、ついては、未鑑賞の方々を前にネタバレは厳禁。仕掛人は「LOST」や「エイリアス」を生み出した人気クリエーターJ.J.エイブラムス。パニックはパニックでも具体的な路線すら明かせなかったりするが、何れにせよこれは、あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の極上ヴァージョンとでも呼べる内容。脚本は「バフィー 恋する十字架 (2002-2003)(TV)」「エンジェル (2003-2004)(TV)」「エイリアス (2005-2006)(TV)」のドリュー・ゴダード(Drew Goddard)。監督は「フューチャー・ショック (1993)(未)(脚本/監督)」「暴走特急 (1995)(脚本)」「ハッピィブルー (1996)(脚本/監督)」「裏切り者 (2000)(脚本)」のマット・リーヴス(Matt Reeves)。
主な出演は「オレンジカウンティ (2002)(未)」「ミーン・ガールズ (2004)」「TRU CALLING トゥルー・コーリング (2005)(TV)」のリジー・キャプラン(Lizzy Caplan)、「コベナント 幻魔降臨 (2006)(未)」「CSI:8 科学捜査班 (2007)(TV)」「最後の初恋 (2008)」のジェシカ・ルーカス(Jessica Lucas)、"Sugar. (2008)", "Cloverfield - TJ Diary (2008)(ov)"のT.J.ミラー(T.J. Miller)、「ニューポート・サウス (2001)(未)」「LAW & ORDER:犯罪心理捜査班 (2007)(TV)」のマイケル・スタール=デイヴィッド(Michael Stahl-David)、「テキサス・チェーンソー (2003)」「旅するジーンズと16歳の夏 (2005)」「ポセイドン (2006)」「今日も僕は殺される (2007)」のマイク・ヴォーゲル(Mike Vogel)、「キンダガートン・コップ (1990)」「ホリデイ (2006)」「トランスフォーマー (2007)」のオデット・ユーストマン(Odette Yustman)、「レッド・サンズ 呪われた兵士たち (2009)(未)」のテオ・ロッシ(Theo Rossi)、「ドミノ (2005)」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (1999-2007)(TV)」「ラスベガスをぶっつぶせ (2008)」のライザ・ラピラ(Liza Lapira)、「パーフェクト・マン ウソからはじまる運命の恋 (2005)(未)」「13日の金曜日 (2009)」のベン・フェルドマン(Ben Feldman)、「ランボー (1982)」「ヒドゥン (1987)」「ツイン・ピークス (1990-1991)(TV)」「ガス・フード・ロジング (1991)」「僕はラジオ (2003)」「スタンドアップ (2005)」のクリス・マルケイ(Chris Mulkey)など。

以下、完全ネタバレ。未鑑賞の方はご留意下さい。
ここでの主要キャラは、副社長としてここ日本への栄転が決まったというロブ(マイケル・スタール=デイヴィッド)、恋人ベス(オデット・ユーストマン)、ロブの兄ジェイソン(マイク・ヴォーゲル)、その恋人リリー(ジェシカ・ルーカス)、カメラを回すハッド(T.J.ミラー)、そのお気に入りのマリーナ(リジー・キャプラン)と云う面々。物語の方は、ロブとベスの恋の行方を軸とする人間模様を怪物パニックに織り込むというお約束の内容だが、国防筋の資料映像をそのまま見せると云うリアル路線を貫く中、ついては、エンドクレジットを除けば本編の1/3にも迫ろうかと云う冗長なイントロも、メロウなモチーフをオチにするここでは必要不可欠なサイズ。そんなイントロ以降、急転直下の轟音と共にスリルに終始する映像だが、これは僅か数十分のサイズながらも見せ場もてんこ盛り。
マンハッタンブリッジでのジェイソンの死、地下鉄トンネルでの子分モンスターの襲撃、襲撃されたマリーナの最期、高層ビルでのベスの救出劇、ヘリでの脱出から墜落、テラーのような存在だったハッドの最期、そして、生き残ったロブとベスの最期を描くクライマックスまで矢継ぎ早のネタで見せる映像だが、やはり、メロウ+モンスターと云う凡庸な路線に命を吹き込むアイディアはフツーにスゴイ。体験者が撮影した長回し映像を停止操作も含める記録順の時系列で見せる中、主要キャラの過去などもフラッシュバック出来ない状況だった訳だが、何とここでは一連の惨状を記録するメディアも「テープ」で、しかもオチを締め括るロブとベスの一ヶ月前の行楽の様子を収めたテープをつぶして記録すると云うシチュエーション。ついては、撮影者のハッドが一時停止操作ではなく停止と録画を繰り返す中、過去の記録が新たな記録のつなぎ目に残される形で、仲睦まじいロブとベスの姿が映像の狭間に登場する訳だが、これはペーソスを醸し出す演出的には大成功。と云うより、このアイディアこそがここでの全てだったような気も。
と云うか、謎の怪物モノに男女のメロウなモチーフを絡めるお約束のようなネタを今さら真正面から攻めるはずもなかった訳だが、それにしてもここでの勿体つけたプロモーションは実にお見事。情報も瞬時に世界を行き交う昨今、凡庸な怪物パニック映画にここまで踊らされるとは誰が想像しただろうか。まぁ、9.11以前の昔であれば、想像力を張り巡らせるオーディエンスにもテロと云う選択肢もなかった訳だが、何れにせよこれはお見事な1本。無性にワクワクさせられたのも久しぶりだったし。
惨劇をライヴ映像で見せると云う基本アイディアについてはどうだろうか。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を引き合いに出せば、ここでの船酔いするような映像も別に目新しくはなかった訳だが、ここでのそれはやはり違う。低予算でも絶妙な語り口の怪談として楽しめた「ブレア~」だが、マンハッタンを壊滅に至らしめるここでの仕事はやはり全くの別モノ。どてっ腹に穴を開けた兵士の遺体が運び込まれる中、子分モンスターに咬まれたマリーナが同様の末路を辿るシーンも登場するが、そんなエイリアンのようなネタを長回しの映像で瞬時に見せてしまえるのもメジャーならではの手腕。そんなスポットに曲者のクリス・マルケイを擁するキャスティングも巧い。約10分にも及ぶエンドタイトルのスコアも効果絶大だった。
ライヴ仕様の映像とは対照的な満を持してのエンドタイトルについては色々意見もあるかもしれないが、これも要は、あの「スナッフ」のようなチープなウソで終わるか極上のエンタメだったかと云う違い。そもそも創作路線の映画の良し悪しと云うのも、上手に手の込んだウソか下手で手抜きのウソかの違いで、手土産ナシで2時間引っ張るTV探検ドキュメンタリーなどとは次元も異なる娯楽の精粋。良し悪しの即答も難しい作風であれば、詳細な注釈も大歓迎だが、要はあの怒涛のエンドロールもそんなレクチャーのようなもの。徒然なる空気も漂う中、個人的にはさまざまなカットをフラッシュバックさせられたが、それも作品のクオリティに他ならない。リピートしたくなる何かも確かにあった。



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