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Dracula: Prince of Darkness
凶人ドラキュラ (1966) UK 90 min.
Introduction 序盤アウトライン
東欧の某国。英国人のチャールズが妻と兄夫妻の4人で観光旅行に訪れる。一枚の地図を頼りに歩を進めていた4人は大自然を満喫すべく田舎町のカールスバッドに向かうが、それは地元の人々が忌み嫌う呪われた土地だった。地図にも記されぬ古城を見上げる中、得体の知れぬ何者かに恐れおののく御者に置き去りにされた4人は、突如現れた無人の馬車に渡りに船とばかりに乗り込むが、それは10年の歳月を越えて甦ろうとしていたドラキュラ伯爵とその一味の罠だったーー
Various Note メモ
吸血鬼ドラキュラ (1958)」「吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)」に続く英国ハマー版「ドラキュラ」シリーズの第3弾。原案は「吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)」「吸血鬼の接吻 (1963)」「ドラキュラ血の味 (1969)」「血のエクソシズム ドラキュラの復活 (1970)(未)」のアンソニー・ハインズ(Anthony Hinds)。脚本は「フランケンシュタインの逆襲 (1957)」「吸血鬼ドラキュラ (1958)」「フランケンシュタインの復讐 (1958)」「生きていた吸血鬼 (1958)」「吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)」のジミー・サングスター(クレジットは「ジョン・サンソン」)(Jimmy Sangster as John Sansom)。監督は「フランケンシュタインの逆襲 (1957)」「吸血鬼ドラキュラ (1958)」「フランケンシュタインの復讐 (1958)」「吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)」「吸血狼男 (1960)」「妖女ゴーゴン (1964)」のテレンス・フィッシャー(Terence Fisher)。音楽は「フランケンシュタインの逆襲 (1957)」「吸血鬼ドラキュラ (1958)」「吸血鬼の接吻 (1963)」「帰って来たドラキュラ (1968)」「ドラキュラ血の味 (1969)」「ドラゴンvs7人の吸血鬼 (1973)」のジェームズ・バーナード(James Bernard)。
主演は、シリーズ2度目の出演となるクリストファー・リーChristopher Lee)。「生きていた吸血鬼 (1958)」「未知空間の恐怖 光る眼 (1960)」「妖女ゴーゴン (1964)」「白夜の陰獣 (1966)」のバーバラ・シェリー(Barbara Shelley)、「血の河 (1961)」「クレオパトラ (1963)」「虐殺の女王 (1967)」「ツェッペリン (1970)」のアンドリュー・キア(Andrew Keir)、「フランケンシュタインの復讐 (1958)」「海賊島の秘密 (1961)」「白夜の陰獣 (1966)」のフランシス・マシューズ(Francis Matthews)、「633爆撃隊 (1964)」「海賊船悪魔号 (1964)」「白夜の陰獣 (1966)」のスーザン・ファーマー(Suzan Farmer)、「大荒原 (1950)」「砂漠の鼠 (1953)」「ターザン大いに怒る (1960)」のチャールズ・ティングウェル(Charles Tingwell)、「フランケンシュタイン死美人の復讐 (1967)」「フランケンシュタイン恐怖の生体実験 (1969)」「吸血鬼サーカス団 (1972)」のソーリー・ウォルターズ(Thorley Walters)、「BM15必死の潜行 (1964)」「海賊船悪魔号 (1964)」「ナバロンの嵐 (1978)」のフィリップ・レイサム(Philip Latham)など。

以下、完全ネタバレ。未鑑賞の方はご留意下さい。
二組の親類夫婦がドラキュラ城におびき寄せられる中、その一組の夫婦を踏み台に復活を遂げた伯爵が、残る一組の若夫婦を追い回すと云う極めてシンプルな筋書きの1本だが、ショーン・コネリー演じる「薔薇の名前」の主人公のような海千山千キャラの僧侶(アンドリュー・キア)や、伯爵に仕える魔界一味の暗躍などを良質のアクセントとする内容は、実にコンパクトで無駄がない。正に贅肉をそぎ落としたような往年のホラーの王道を行くような内容だが、実際、コアなファンの間でもこれは大人気の1本。確かに、シリーズではないものの「吸血鬼の接吻 (1963)」に続くハマー版の吸血鬼モノだった辺りを踏まえれば、意表を突く変化球勝負から原点に立ち返ったような直球勝負の内容には一安心させられるのも事実。しかも、クリストファー・リーをスターダムに押し上げたシリーズ初作「吸血鬼ドラキュラ (1958)」に続く純然たる続編なのだから、フツー以上にワクワクさせられるのも当然の話。
吸血鬼ドラキュラ (1958)」と云えば、あのエンディングから10年後の「カールスバッド (Carlsbud)」なる田舎町がここでの舞台だが、これは「カールシュタット (Carlstadt)」以下さまざまなロケーション名が明かされていたシリーズ初作でも明らかにされていなかったもの。まぁ、架空のロケ設定にウンチクを並べるのもナンセンスな話なのだが、何れにせよ、これはシリーズ初作を踏襲するバリバリの続編。伯爵とヘルシングが死闘を繰り広げるツートンチェック模様のフロアの部屋はもとより、さまざまな感動も甦る屋内のセットなどは正に感涙モノだったが、ただその一方、脚本の方ではやや分かり難い部分も。
まずは、チャールズ(フランシス・マシューズ)以下の4人が御者も不在の無人の馬車に乗り込む序盤。馬車へ乗り込むや否やリモートコントロールのように城へと導かれる4人だが、伯爵も復活していなかった中でのこの魔力の出所については謎のまま。と云うか、そもそも何故、ここでの4人の到着を待たなければならなかったのかがイマイチ分かり難い。と云うより、あのクライマックスから10年も経過していた中、執事のクローブ(フィリップ・レイサム)や僧院のシンパなど伯爵に仕える協力者も居たのだから、伯爵も村人を生贄にとっくの昔に甦っていてもおかしくは無かったはず。まぁ、そもそも荒唐無稽な吸血鬼をネタにするような娯楽エンタメにはセオリーも無いもので、あの執事のクローブも、実は城に住み着いたのも4人が訪れる直前だったと考えれば良いのだが。
そのクローブに惨殺されたアラン(チャールズ・ティングウェル)が逆さ吊りにされる中、鶏の首を掻っ切るような血みどろの残虐ショットはあるものの、第一の犠牲者となるヘレン(バーバラ・シェリー)以下、ここでの咬み付きシーンについてはややソフトな感じの演出だが、それにしても、主要キャラの中でも最も思慮深い人物だったヘレンが第一の犠牲者になる展開は何気に情け容赦ない。そのヘレンと云えば、ヴァンパイア化したヘレンがヒロインのダイアナ(スーザン・ファーマー)を襲撃しようとする際、一度ならずも二度までも伯爵に邪魔をされる描写はとっさに笑えたりもするが、そんなヒロインに執着する伯爵がここでは何とモロ肌を披露。と云うか、自らの血液を飲ませる事で「血族」として迎え入れる描写などはさまざまな作品でもおなじみだが、やはり、あのクリストファー・リーが胸元を晒すと云うのも掟破りの感が強い。これはシリーズでもレア中のレア。
伯爵と云えば、「遺灰」→「網焼きステーキのような肉の塊」→「復活!」というプロセスの特撮映像もここでの見せ場の一つ。一方、招き入れられなければ屋内には入れないと云うストーカー小説のルールも踏襲される中、紫外線や十字架に弱いと云った定番ルールも羅列されるスクリプトだが、ここでのエンディングは何と「流水」をネタに伯爵を葬ると云うレアな内容。氷の割れ目に滑り落ちるあのクライマックスは、目新しさと云う点に於いてはそれなりのインパクトだったが、それにしても、何故コウモリになって飛び立たなかったのかと云う素朴な疑問も沸き上がる。まぁ、過去を紐解けば「吸血鬼ドラキュラ (1958)」では動物への変身も否定されていた中、続く「吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)」ではコウモリへの変身も可能となっていた訳だが、何れにせよこれは、気力もみなぎりパワーもマックス状態でなければ、変身能力は発揮出来なかったと云う事だったのかも。
ちなみに「流水」のクライマックスと云えば、米アンカーベイ版のDVDでは、あのクライマックスの撮影現場を捉える貴重なフッテージの鑑賞も可能。クリストファー・リーをはじめ、バーバラ・シェリーやスーザン・ファーマー、フランシス・マシューズらのコメントも結構楽しい。そんな音声コメンタリーも1997年に収録されたものだが、実は、あの流氷に落ちる黒マント姿の人物もクリストファー・リーのスタント・ダブルを務めていたエディ・パウエルだったと云う事実も明かされている。国内盤は未確認のためにそのスペックなども知らないが、アンカーベイ盤の場合、ハマー製の吸血鬼映画をダイジェストで紹介する"World of Hammer: Dracula & The Undead"と云う短編フィルムや各種トレーラーなども楽しめる。そのコンボ版トレーラーによれば、公開当時は「吸血ゾンビ (1966)」との併映だったという本タイトルだが、何と劇場では、男性客には入れ歯型のキバのオモチャ、女性客にはゾンビ仕様のメガネ型オモチャが配られていた模様。ちなみにこれも"e-bay"などではゲットする事も可能なのかも。



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