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Open Water
オープン・ウォーター (2003) USA 80min.
Introduction 序盤アウトライン
数ヶ月前に立てたプランをようやく実現したスーザンとダニエルは、その待ちに待った休暇のバカンスを満喫すべくカリブ海の避暑地に向うが、多忙な日常のサイクルから脱却する事も出来ず浮かれぬ気分での一夜を迎えてしまう。翌朝、最大で18mの水深と云う沖合いでのダイビング・ツアーに参加した2人は、自身らを含める総勢20名のツアー客と共に海底の世界を満喫していたが、ツアーボートへ戻る集合時間も迫る中、海面に浮上した2人が捉えた全景は、あたり一面に広がる海だけだった。ある手違いから大海原に置き去りにされた2人は、潮に流されるまま大型ザメも多発する危険な海域での漂流を余儀なくされてしまうーー
Various Note メモ
1998年1月25日、豪州のグレート・バリアー・リーフ沖合いで26人のツアー客と5人の添乗員と共にダイビング・ツアーに参加していたルイジアナの米国人夫妻トムとアイリーン・ロナーガンの遭遇した実話を基にするシナリオだが、ツアーガイドの手違いで沖合いのポイントに取り残された挙句に数日間の漂流を余儀なくされてしまうと云うモチーフは、その実話として伝えられる顛末とほぼ同じだと云える。そのさまざまな憶測も交錯する泥沼の展開となった実話については、ウィキペディアによるこちらのページに詳細が記されているが、作品を目の当たりにして真っ先に感じた事はと云えば、名簿を使用しての点呼も取らずに安易な形で発生してしまったツアーガイドによる稚拙なミスの恐ろしさと云う事に尽きる。
夫妻を交えての20名と云うツアー客構成で綴られるこのシナリオでは、海中マスクを忘れた1名を除く19名がダイブする中、「20」と記載されたメモの傍らに戻ってきた人数をチェックすると云う形での確認が行われている。海中マスクを忘れダイブ出来ずに船上にいた1名「A」があらかじめチェックされていた中で、やがて、2名「B」と「C」が帰還すると同時にチェックの数が3つになる訳だが、ここで帰還したメンバー「B」の海中マスクを借りた「A」が、2名1組を鉄則とするルールに則り「C」を引き込む形でダイブ、ここで3つになっていたチェックの数を1つに減らしておかなかった為に発生したと云うミスである。正に有り得ぬといた様相のバカげたミスにも思えるが、帰還メンバーのチェックを担当する者が中座している最中にこのようなハプニングが発生すれば安易に起こりえるとも思える憂慮すべき事態にも見えてしまったもので、現実のロナーガン夫妻の事件のように26人のツアー客に夫妻を交えた28名と云う大所帯などであった場合、ガイドの目を盗んで再びダイブするような輩でもいれば一巻の終わりである。名簿点呼のないツアーになど参加しない方が懸命だと断言したい所。
平均2~3名だったと云う撮影ユニットの人員構成、その撮影日程もスタッフの休暇や週末に合わせられていたもので、劇中では寸鉄での効果を発揮していたサウンド関連の効果に掛けられた費用も通常作品の半額以下だったと云う低予算の作品だが、中米音楽のみで構成されるスコアも好印象で、その迫真の表情を効果的に見せるアップとクロースのカット編集や、めまいも余儀なくされるダイナミックな海の表情を捉えるさまざまな映像の挿入など、その垢抜けた演出は特筆に価するもの。現実にサメが遊泳する海域での撮影だったと云う事だが、低予算ながらも、その予算の半分をサメのエキスパートにレクチャーを請う為に費やしたと云う監督クリス・ケンティスと製作ローラ・ラウ夫妻の執念のリサーチが結実、リアリズムにも富んだ迫真の映像を満喫出来る。
劇中に大挙登場するサメは「ジョーズ」に登場するようなホオジロザメと云った危険な種別ではなかったらしいが、監督のケンティスは、主演2人の安全を確保する為にサメの餌としてマグロを与えていたらしい。ちなみに、2人のIDが確認されるカットでは、Susan WatkinsとDaniel Kintnerと云うそれぞれのフルネームが確認できるが、スーザンとダニエルと云うファーストネームはそれぞれの本名で(ブランチャード・ライアンのフルネームは、Susan Blanchard Ryan)、スーザンのファミリーネーム「ワトキンズ」は、「ジョーズ」の劇中で最初の犠牲者となる女子大生の名前「クリッシー・ワトキンズ」から引用、ダニエルの場合も同じく「ジョーズ」で第2の犠牲者となる「アレックス・キントナー」と云う男児の名前から引用されたものだったと思われる。
避暑地での一夜のカットでは、全裸のブランチャード・ライアンが手にする雑誌にNHLの「フィラデルフィア・フライヤーズ」のロゴマークが見えるが、これは「フィラデルフィア・フライヤーズ」の最高責任者を務めるブランチャード・ライアンの父親に対するオマージュ。その撮影の度に怯えていたブランチャード・ライアンをダニエル・トラヴィスがフォローする形で行われていたと云う海中での撮影は、実に延べ120時間にも及ぶ入水状態を余儀なくされていたもので、あの極めて強烈な印象を残すクライマックスでのブランチャード・ライアンの表情もあながち演技ではなかったと云った所だろう。CGなどによる特殊効果も一切使用されず、その迫真の演技とリアルなアナログ映像で見せるこの作品は僅か13万ドル(ケンティス夫妻が自ら出資)で完成しているが、サンダンスでの上映後、ライオンズ・ゲートによって買い取られたその価格は実に250万ドルと云う額面だった。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
脚本/監督/編集
Written, Directed
& Edited by
クリス・ケンティス
Chris Kentis
* 撮影と編集も兼任
グラインド Grind (脚本/監督/編集)
製作
Produced by
ローラ・ラウ
Laura Lau
グラインド Grind
製作総指揮
Executive Producer
ゲイリー・ロレンゾ
Gary Lorenzo
The Grind (1992) (tv)
撮影
Cinematography by
クリス・ケンティス
Chris Kentis
* 脚本/監督/編集も兼任
ローラ・ラウ
Laura Lau
* 製作も兼任
音楽
Music by
グレーム・レヴェル
Graeme Revell
フロム・ダスク・ティル・ドーン From Dusk Till Dawn
スポーン Spawn
チャイニーズ・ボックス Chinese Box
セイント The Saint
サウンド・オブ・サイレンス Don't Say a Word
CSI:マイアミ CSI: Miami (tv)
ビロウ Below
ハイ・クライムズ High Crimes
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
ブランチャード・ライアン
Blanchard Ryan
Susan SEX and the CITY セックス・アンド・ザ・シティ
 Sex and the City (tv)
だめんず・コップ(未) Super Troopers
ダニエル・トラヴィス
Daniel Travis
Daniel SEX and the CITY セックス・アンド・ザ・シティ
 Sex and the City (tv)
コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case (tv)
サンキュー・スモーキング Thank You for Smoking
ソウル・スタイン
Saul Stein
Seth マネートレイン Money Train
グラインド Grind
Bridget ブリジット Bridget
ワイズ・ガールズ(未) WiseGirls
エステル・ラウ
Estelle Lau
Estelle ・製作補も兼任
マイケル・E.ウィリアムソン
Michael E. Williamson
Davis  
クリスティナ・ゼナロ
Cristina Zenarro
Linda  
ジョン・チャールズ
John Charles
Junior  
スティーヴ・レム
Steve Lemme
Scuba Diver
(uncredited)
* ノークレジット
だめんず・コップ(未) Super Troopers
ミステリー・ツアー(未) Club Dread
デュークス・オブ・ハザード(未) The Dukes of Hazzard
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